寄稿事例について
日本語版によせて
本書では実践的な手法を解説してきました。一方で、読者の中には「データエンジニアが不
在で専門的な内容はすぐには実践できない」「ディメンショナルモデリングを始めようとしてもど
こから手をつけて良いか分からない」と迷ってしまった人もいるのではないでしょうか。
そこで、日本語版の翻訳書を出版するにあたって、12 件の国内事例を掲載いたします。本文
と重複するような技術解説はなるべく省略し、具体的なツール名や実践的なエピソードを盛り込
みました。
いずれも風音屋とかかわりのある企業・大学で、本企画に快く協力を申し出ていただきまし
た。万が一、内容の不備や誤解を招く点がありましたら、すべては監訳である風音屋の責任に
よるところです。
また、説明のために簡略化している箇所、サンプル画像やダミーコンテンツに置き換えている
箇所がありますのでご了承ください。
必ずしも派手な成果が出ている事例ばかりではありませんが、だからこそ読者の皆様の参考
になるはずです。100 点を目指そうとして身動きが取れなくなるようでは本末転倒です。まずは
「明日から自分たちが実践できることは何か」を考えてみてはいかがでしょうか。
事例集をお読みいただき、「この組織の状況は自社に似ている」「このように解釈すればよいのか」「この取り組みは真似できそうだ」といったヒントを見つけていただければと思います。
(風音屋 ゆずたそ)