福岡地所様にて「データ入力業務」改善に特化したデータマネジメント研修を行いました
株式会社風音屋(以下、風音屋)は、福岡地所株式会社(以下、福岡地所)のDX推進支援の一環として、データ活用における要である「データマネジメント」に関する研修を行いました。
お客様のご活動
福岡地所は「福岡をおもしろく」という想いで、福岡を拠点に都市開発やオフィスビル、商業施設、マンション、ホテル、物流施設などの開発に取り組んでいます。
同社のDX推進部では、福岡地所及び福岡地所グループ全体のDXを推進することをミッションとして、データドリブンな意思決定の実現、社員の生産性向上、安全・便利な業務環境の維持・提供など、様々な角度から事業変革に向けた施策に取り組んでいます。
風音屋は1年半以上に渡り、データマネジメント領域における技術顧問サービスをDX推進部に提供しております。
プロジェクト概要
福岡地所様では、すでにBIツール「Tableau」が導入されており、データ活用に向けた社内研修が行われている状況ではありました。今後の意思決定の加速を見据えて、データ分析の要である「データマネジメント」を一層強化していきたいというご相談をいただきました。
「データマネジメント」が注目される背景として、必要なデータを安定的に取得できていないために「十分なデータ分析ができない・時間がかかる」というケースは、昨今、多くの企業様で見受けられております。
こうした課題への事前策として、風音屋では「データ入力・加工」にフォーカスした研修を開催しました。高品質なデータを安定して取得する方法についてご紹介し、現場社員のスキルの向上・標準化を支援いたしました。
本研修の参加者
DX推進部の企画のもと、現場でデータ活用の推進を担当されている各部門の課長職の皆さまにご参加いただきました。
本研修の特徴
データの入力ルールや業務フローの整備についてレクチャーし、データ分析の土台づくりに繋がる研修を提供しております。
本研修の特徴としては ①「データ準備・取得」に焦点を当てたこと、②ワークを通して現場担当者のネクストアクションを決めていただいたことの2点が挙げられます。
ツールに閉じず、分析に重要な「データ準備・取得」に焦点
一般的なデータ分析の研修では、集計・分析しやすいデータが集まってくることを前提として、ツールの使い方にフォーカスすることが多いです。
しかし、ビジネスの現場では「データ入力が業務フローに組み込まれていること」「データ入力のインセンティブが明確であること」「データ入力のルールが組織内に浸透していること」など、いくつもの要素が複合的に条件を満たすことで、初めて必要なデータを取得できるというのが実態です。
そのため、集計・分析しやすいデータを定常的に取得するために「データ入力の際に注意すべきポイント」「高品質なデータを取得するための業務設計のポイント」といった実務に寄り添ったナレッジを豊富に盛り込み、実務ではどのような入力方式/業務フローを取るべきかという方針にまで踏み込んでいます。
各現場で担当者がアクションに繋げられる工夫
座学のみの研修では、理解をしただけで業務に活かせないケースも発生してしまいます。今回の研修ではワークシートを活用して各担当者が次のアクションに繋げられる工夫を行いました。
具体的には、研修で押さえたポイントについて、自身の業務に当てはめた場合にどこが改善できそうかを考えた上で、相談先や優先順位を決めていただくためのワークを実施しております。
こうした形式で各人が能動的に研修に参加する方式を取ることで、業務上の課題発掘とその改善に向けたアクションを取れるような研修となっております。
参加者の感想
研修の受講者からは以下のようなご意見をいただいております。
“今回の研修を受けたことでデータ分析の前提的な知識や理解が身につき、現在活用しているBIツールのメリットがより腹落ちできた。”
“早速現場で23の掟を導入したが、使いやすかった。BIツールを触る前に知りたかった。”
"全体的な構成がわかりやすくこの先の作業イメージがついて良かった。"
"Tableau研修の前に前提内容としてこの研修をするとイメージがしやすいと感じた。"
"新入社員や管理職の方々にも使える内容だと思った。データに関わる全員が受講して目線を揃えておけると良いのではないか。”
"よく理解できた。どんな目的でどのデータを集めるべきかを特定し、集中的に実施すべきではないかと感じている。"
"データ整備に係る基本ルールを理解でき有用だった。"
"掟ごとに現状を振り返る時間を設けていただいたことで、改善点や何を行えばよいのかイメージがわいた。"
技術支援だけではなく、ナレッジの提供を通した体制強化を
今回の福岡地所様のケースでは、DX推進部の皆様が中心となって全社のデータドリブンな意思決定・データ活用を推進されていることから、各部門で業務を担当されている社員の皆様のスキル向上・標準化を図りました。
基本的な考え方のレクチャーから各現場業務に落とし込んだ際の課題発見・改善案の検討までを一貫して行い、データ取得の道筋を整理し、データ活用へ向けた「一歩目」をご支援いたしました。
こうした経営アジェンダの推進には、スポット的な技術支援だけではなく、継続的にデータ分析を自社で行える体制構築が重要です。風音屋では、研修サービスの提供を通して、クライアント企業の皆さまの体制強化にお力添えしています。
内製リソースでデータ分析・データ活用ができる体制への変革を推し進めるパートナーとして、風音屋は各社のデータマネジメント支援に引き続き尽力して参ります。
風音屋では各社のデータマネジメント・活用を促す活動支援として、データ分析環境の構築・開発支援や研修支援を行っております。ご興味のある方は以下からお気軽にご相談・ご連絡ください。